TOEIC受けるバカ

なんか周りでTOEIC受ける人が増えてるんですよね。

採用の時にTOEICの点数書かせてみたり、TOEICで高得点だった社員にボーナス出したり。

でも正直自分はあんまり受ける気にはならないという人、申し込んでも結局勉強する気にならない人、ぶっちゃけそこまで必要性を感じていないというその感覚は正しいと思う。

ExciteやGoogleで翻訳サービスがある。

これはつまりどういうことかというと、翻訳は機械にだってできるということだ。

iPhoneの音声アシスタント"Siri"みたいなサービスが進化していけば、リアルタイムな翻訳に応用することだってできるだろう。

機械にだってできる、こんなクリエイティブの対極にあるような能力が、果たして本当に必要なんだろうか?

マックのバイトは外国人を低賃金で雇って働かせればいい、プログラミングなんてオフショアでやらせればいい、そんなことを言ってる経営者が、なぜ同じ口で社員にTOEICを推奨したりするのか。



なぜ翻訳なんてSiriにやらせればいい、にならないのか。

もちろん、英語がもてはやされるのには理由がある。

ビジネスになるからだ。英語の教師に求められるスキルは低く、生徒にはセンスがなくてもある程度上達し、でも実力や成長を計測するのは難しい。

アジアの安い学生を教師に使い、他に何もできないバカな生徒を相手に、ダラダラと教え続ける最高のビジネス。

これが数学だったらどうなるか。

数学塾がないのは、英語のほうが重要だからではなく、数学は簡単に教えられるものじゃないから。

教師には当然高い学力が求められるから人件費も高いし、センスのない生徒にはいくら教えても暖簾に腕押し。

学力を数値化しやすいから、ダメな教師はすぐにクビになる。

こりゃハードル高いわ。数学そのものが直接役に立つケースは少ないかもしれないけど、論理的に考える力は常に必要なのに。

英語しかできないという人は、近い将来世界的に必ず余る。

でも論理的な思考能力を持ってる人は、教育環境が劇的によくなったりしない限り、常に不足するだろう。

僕は学生時代、数学が得意で英語が苦手だったけど、これが逆だったらと思うとぞっとする。

英語なんて最後でいいじゃん。もっと先にやるべきことがあるでしょう。