バカとブスこそTOEIC受けろ

 「バカとブスこそ東大へ行け」これはドラマにもなった有名コミック、ドラゴン桜の名ゼリフだが、これを現代版にアレンジしたのがタイトルの「バカとブスこそTOEIC受けろ」になる。

 

前のエントリー“TOEIC受けるバカ”と真逆のようだが、学歴や英語は、特別な資質がなくても工夫次第で比較的手に入れやすいのに、世の中にはこれらの要素に対してコンプレックスを抱いていたり、正しく評価できなかったりする人が多くいる。

特に就活において大きな武器になるだろう。

 

ただし、特別な資質がなくてもと書いたが、根性だけは必要である。

根性は最近過小評価されている資質の一つだ。

提案するとか判断するとか、主体性と言われている能力はそれだけで役に立つわけではなく、ただ根性に比べて希少なだけであり、実はあとから身に着けるのが難しいのは根性のほうなのである。

そういう意味で、新卒採用において東大生やTOEICで高得点な学生を採用するのは理にかなっている。

主体性なんてあとから身に着けさせればいいのだ。

TOEICもできないバカは、主体性があったって役には立たない。

新卒採用でもっとも大切なのは、根性がない人間を振るい落とすことだ。

 

もし僕が今、来年就活を控える学生であったなら、必死でTOEICを勉強するに違いない。

もちろん、アピールしたいのは、英語というスキルではなく、目の前で必要とされるスキルを身に着けることができる根性だ。

 

そしてこれは、英語そのものを目的とした勉強よりもはるかに簡単だ。

言い換えるなら、必要とされる根性がはるかに小さい。

そもそも英語の勉強なんてものは、「やりたいことがありすぎて、1日が24時間じゃ足りないよー(>_<)」とtweetしているスイーツがやりたがっていることの代表例であり、多くの日本人にとっては、やったほうがいいかもしれないけど必須ではない、例えば掃除みたいなものである。

掃除は来客の直前と試験前にやるのが一番はかどる。

であれば英語の勉強は、海外旅行の前や、仕事の締切直前の繁忙期にやるのが一番だ。

間違っても、ひと段落して時間に余裕のある時などにコツコツやろうとしてはいけない。

一番効果のある時に、一度だけやればいいのだ。

 

最近もgingerという翻訳ソフトが話題を集めたように、スキルとしての英語なんてせいぜい、翻訳ソフトが苦手としている、専門分野だけできるようになっていれば十分だ。

それは英語とくくってしまうにはあまりにもピンポイントなスキルで、TOEICとはかけ離れている。

今の日本では、英語はクジャクの羽のように使うのが一番役にたつのだ。